8月13日(月) 横浪スカイラインから土佐久礼へ

朝のスカイライン

 

 日の出前,静かで涼しくて気持ちがいいのですが,足の痛みは日に日に強くなってきました。左足の甲,足の裏の痛みが踏み出すたびに襲ってきます。我慢できないほどではありません。しかし,一歩一歩痛みを意識し続けて歩くのはいやなものです。

頭の中が痛みで占領されてしまうようです。

 

カニとフナムシ

 

 それでも歩き続けていると痛みはだんだん小さくなっていきます。そして,午前中より午後の方が痛みを感じなくなります。不思議な,理解できない事実です。

 1時間ほど歩いたら山の上から下に下りてきました。民家や店もちらほらと見られるようになりました。もちろん朝が早いので開店前ですし,人の動きほとんどありません。全体が静かです。

 湾の堤防で休憩することに決め,荷物を降ろして,さあ,と下を見たら,

フナムシ,フナムシ,フナムシ,フナムシの大群,ぞろぞろ,ぞろぞろ動きまくっています。

 湾に下りる階段に目を移すと,今度は,カニ,カニ,カニ,カニの大群,やっぱりこそこそ,こそこそ動きまくっていました。

 人は眠っていても生き物はいっぱい活動しています。

 

大善寺は山の上

 

 急な階段を上った山の上に大善寺はあります。上からは須崎の街が展望できました。津波避難の指定場所にもなっていました。高知の海岸線沿いはことごとく津波の危険があるようです。

 本堂は上にありますが,大師堂はしたにありました。山の上はほんの小さなスペースしかないので,やむを得ないのでしょうが,須崎の街の人が山の上に押し寄せたらたいへんなことになってしまいそうです。

「カルディアスの板」にならなければいいのですが。

安和で一休み

 

 廃業になったドライブインが国道沿いにありました。軒先を借りて一休みしていたら,足下にアリがぞろぞろと歩いていました。小学校3年生の国語の教科書に「アリの行列」という読み物があります。1学期にみんなで読んだことを思い出しました。

 食べていた菓子を少し落としてやりました。

 はじめ1匹のアリがつついていたと思ったら,みるみるうちに続々と集まってきて,菓子の周りを囲んでしまいました。写真では8匹のアリが周りにとりついています。このあと感心したのが,この8匹が同じ方向に上手に運んでいったことです。

 仮にみなが引っ張り合ったら喧嘩になって動きません。アリにはちゃんと目指す方向がわかっていて協力して運んでいるようです。リーダーのようなアリがいるんでしょうか。

 1匹だけ大きなアリがいますが,違う種なんでしょうか。手を出しているようには見えませんでした。

 

反射タスキ

 

 国道はたくさんのトンネルがあります。そして,ほとんどのトンネルは歩道がありません。白線で区分けされた細い路側帯のみです。大型トラックとすれ違うときは,歩いている自分とすれすれになる場合があります。

 対向車が来ていると車も大きく膨らめませんから,どうしても歩行者に接近してしまうのです。そんなときは本当に怖い思いをします。

 懐中電灯を昼間でもすぐに出せるようにしておいた方がいいかもしれません。中にはヘッドライトをつけずに突っ込んでくる車もあります。

 そういう危険を少しでも減らそうという親切でしょう,「反射タスキ」がトンネルの入り口に用意されていました。

 

土佐久礼へ

 

 土佐久礼に入る手前に休憩小屋がありました。広くはありませんが本や漫画をはじめいろいろなものが置いてありました。漫画を読みふけるおへんろさんがたくさんいるとは思いませんが,温かい心遣いです。

 

素泊まり

 

 真夏のこの時期は泊まり客が少ない上に,食中毒の心配もあって食事を用意しないことに決めている旅館があります。今日泊まる大谷旅館は違うかもしれませんが,それも仕方がないことでしょう。

 旅館に荷物を置いてから,夕食と翌日の朝食の買い出しに近くのスーパーに行きました。ご飯,マカロニサラダ,牡蠣フライ,キンビラゴボウ,パン,ピーナッツ,・・・,足りないといやだなと思うと買いすぎてしまいます。

「はしは,2つ入れときましょうか」

 レジでそう言われました。