中央道の飯田ICから矢筈トンネルを経由して国道152号線に出たところがしらびそ高原に行く上り口です。ここから標高1833mのしらびそ峠まではまだ15kmもありました。
峠から少し上がったところにあるのが「 ハイランドしらびそ」です。宿泊もできる立派な施設で,異次元的な雰囲気のある大きな建物です。その玄関には「標高1918m」の数字が刻まれていました。
今日のしらびそは雲の中,やっと涼しくなった下界とは違って真冬の寒さでした。
ハイランドしらびそから下栗の方へ少し下ったところに「御池山隕石クレーター」があります。2~3万年前に落ちた隕石によってできたクレーターで,直径が約900mあるようです。ただ,実際の風景は一般的な谷間,尾根と何ら変わるところはありません。案内板にしたがって円い大きな穴(クレーター)を捜したり,想像したりしましたが,まったく思い描くことができませんでした。
お食事処「はんば亭」から20分ほど歩いた山の中に,「天空の里」下栗のビューポイントがあります。テレビのコマーシャルで有名になった風景で,急坂な斜面に集まる集落は「日本のチロル」とも呼ばれています。
ビューポイントまでは山の中をそのためにだけ切り開いて造られた一本道を通っていきます。急な斜面に作られた細い一本道はすれ違うときにどちら方立ち止まって避けなければならないほどです。
「転落に注意」という看板がありました。
下栗の里を降りて国道152号線を少し下ったところにサカイ引越センターのCMに出てきた「松下先生」の学校がありました。木造校舎がそのまま残してあって自由に見学できます。
「松下先生ありがとう」の黒板もそのままありました。
サカイ引越センター 「感動がエンジン」篇 http://www.youtube.com/watch?v=z-KsJsTK1nM&feature=related
下栗の里のある上村からはひたすら国道152号線を南下します。青崩峠で分断されている国道を舗装林道で迂回します。迂回の兵越峠もたいへん険しい峠で曲がりくねった道を延々と上り続けます。
「いつまで上るんだ」
「道を間違えたのかもしれない」
何度も不安になりました。こんなところを走っていると「狭い日本,そんなに急いでどこに行く」などという物言いはまやかしだと思えます。
青崩峠で国道が分断されているのはトンネルができないからのようです。ツーリングマップルには「あまりの崩落の激しさに日本のトンネル技術が敗退した」とコメントされています。日本の自然をなめてはいけませんね。
国道152号線はところどころに広い快適な道がありますが,大半が曲がりくねった細い山道です。そのためか実際に走ってみると地図で見るよりウンと長く感じます。ひたすら南下して天竜で新東名にドッキング,浜松北ICで高速道路に入りました。 「いさな~音羽蒲郡,渋滞20km」に遭遇するというアクシデントはありましたが,なんとか7時半に自宅に帰還しました。途中すり抜けや路肩走行というインチキもしました,ごめんなさい。 本日の走行距離394kmでした。