伊那インターをでて,権兵衛トンネルへ
久しぶりに遠くへ行きたいと思ってCBに跨りました。行き先ははじめから決めていたわけではありません。暑くなりそうなので目指すは山,信州方面に向かいました。豊明ICで高速に入って,伊那ICまで突っ走りました。
目的地は高速を走っている間に決まりました。国道316号線で開田高原へ行き,高山まで走り抜けることにしました。
国道316号線はとても気持ちよく走れる高原道路です。権兵衛トンネルを抜けて伊那から木曽へ,国道19号線を越えると開田高原に入り,本格的な高原道路になります。道幅が広く,路面もきれい,そしてなんといっても空気がおいしい。下界ではとても巡り会えない環境です。
九蔵峠から御嶽山を眺望する
途中の九蔵峠から見る御嶽山は圧巻です。谷すじに雪を残した御嶽山の雄姿が眼前に迫る迫力は何とも言えませんでした。今日来てよかった,心からそう思いました。
一度は野麦峠をあきらめる
国道316号線を高山方面に走ると野麦峠の入口に出くわしました。県道39号線です。野麦峠というビッグネームに惹かれ,急に行きたくなってしまいました。
ところが,ここにきてガソリンタンクが心細くなっていました。街中ならまだ当分問題はないのですが,山中ではこの先どこにスタンドがあるか分かりません。
野麦峠越えはあきらめて,予定通り361号を高山方面に下ることにしました。高根ダム,秋神ダムを越えていくとガソリンスタンドがありました。10L補給して,道の駅「ひだ朝日村」で休憩しました。
道の駅「飛騨たかね工房」
休憩すると気持ちが変わってしまいました。ガソリンの心配もなくなり,自身の体も元気になったからでしょう。地図とにらめっこしながら,来た道を戻り,野麦峠に行くことを決めました。
野麦峠から乗鞍岳を望む
野麦峠で迎えてくれたのは,乗鞍岳の美しい姿,それは御嶽山に勝る麗峰でした。
駐車場から歩いて5分ほど昇ると展望台に行けます。「ああ,野麦峠」の政井みねの慰霊碑が建てられていました。峠の資料館「野麦峠の館」では大竹しのぶ主演の映画のダイジェスト版を見せてくれました。
野麦峠の標高は1600m,とても涼しくすがすがしい空気に包まれて,いつまでもここにいたいと思いました。さほど道路が整備されていないからか,観光客がまばらです。広い駐車場にバイクが5・6台,4輪車が4台ほどしか止まっていません。駐車場占有率は5%といったところでしょうか。そんなとこもここの美しい環境を保つ大きな要因なのでしょう。ウグイスの鳴く声が静かな高原にマッチしていました。
県道26号
帰りは野麦峠を長野県側に下りて,県道26号線,国道19号線で中津川まで走りました。木曽地方は高速道路がないので中津川に下ってくるまでが大変長い道のりになってしまいます。
中山道東西中間之地
中津川からは高速があるので素早い移動が可能ですが,今日は下道で帰ってきました。国道363号線,国道419号線で豊田市まで走ることができます。
途中で道の駅「おばあちゃん市・山岡」に寄りました。
走行距離は517kmで,ガソリン消費が25.6L,燃費20.2km/Lでした。