4月30日(土) 御前崎・浜岡原子力発電所

 浜岡原子力発電所に行ってきました。・・・・・・,正確に言うと,「浜岡原子力館」です。発電所には一般人は入れません。入れるのは,となりに併設されているPR館のみです。 発電所は厳重に警備されているようです。行き止まりの一般路の先には高い門と塀があり,パトカーがこっちを向いて止まっていました。原子力発電所の建屋とパトカーにCBを入れて写真を撮ってきました。パトカーの中では写真を撮っている私を写真に撮っているかもしれません。
 9時に家を出て豊明ICから高速に入りました。豊田JCではもう渋滞が発声していました。三方原PAで一回目の休憩,ノンストップで走ってちょうど1時間でした。CB1300BDは120~130㎞/hで余裕を持って流すことができます。 相良牧之原ICで高速を降りて,国道473号線に入りました。473号線は片側2車線の自動車専用道路が整備されていました。相良海岸までほとんど信号はありません。5年前に来たときとはすっかり変わっていました。 ただ,静岡茶は以前健在,国道の周囲は至るところ茶畑が張り付いていました。

 御前崎灯台の少し手前にマリンパークがあります。その一角に盛り土をした高台がつくってあります。そして,その上(ほんとうはバイクを乗り上げてはいけないのですが)に「秋篠宮殿下お成り記念」という碑が建ててあり,ベンチが海に向かって据えてあります。 広さは小学校の運動場ほどありますでしょうか。高さは20メートルぐらい,大津波が来てもまったく問題ない高さです。秋篠宮殿下のためにわざわざつくったのでしょうか。そんな広い高台なのに,先のベンチのほか小さな四阿があるだけで,後は単なる原っぱです。

 御前崎灯台のまわりは狭いところに小さな土産物屋が軒を連ねていて,結構にぎやかなところです。せせこましいという感じもします。せこい賑わしさが安っぽい雰囲気を醸し出しているようです。灯台ならだれもいない静かな場所で孤立していて欲しいものです。

 御前崎灯台から西へ向かい,国道150号線に入るとすぐ浜岡原子力発電所があります。そのちょっと手前,県道を走っているときに発電所の建屋が遠望できます。建屋と同じ視界に風力発電の風車が3基見えるのが,ちょっとした皮肉に思えました。

 原子力発電所には当然のことでしょうが,入れませんので,「浜岡原子力館」というPR館に入りました。子ども連れのかぞくで結構賑わっていました。PR館ですのでもちろんいいことばかり展示されています。つらつらっと見ただけで出てきました。 見に来てよかったと思ったのは一つだけ,「実物大の原子炉模型」です。大きさと迫力を実感できました。冷却水を送り込むパイプの太いのを見ながら,これが今問題になっている「給水パイプ」か,・・・・・・こういうものは実際に見ないと理解できません。 発電所を出てすぐに “街” が広がっています。「1㎞圏内」にたくさんの人が住んでいます。たくさんのお店もあります。そのなかの1件でパイクーラーメンを食べました。パイクーというのは中国語で,豚などのスペアリブ,すなわち骨付きあばら肉の意味だそうです(ウィキペディアで調べました)。

 浜岡から掛川,袋井,磐田,浜松へ,海岸線と平行に走る国道150号線で一本道です。左に延々と続く海岸,右は広々とした平野。山裾は右手はるか遠く,そこまではずうっと田園や住宅が続いています。「ここで大津波が発生したら,どこに逃げるんだろう,あんなところまではとても走れない」
 海岸線に沿って数え切れない風車が建設されていました。5年前に通ったときにはこんなにたくさんはなかったように思います。このあたりは「原発の街」であると同時に,「風の街――ニューエネルギーの街」でもあるのです。日本のエネルギー問題をこういう土地が支えているのでしょう。
 浜松で1号線に入り,浜名バイパスを通って道の駅「ふれあいの里潮見坂」で一休みしました。できれば足湯につかりたかったのですが,満員,待ち人も控えている状態だったので諦めました。 その後は豊橋,蒲郡,国道23号線で豊明まで帰ってきました。