5月15日(日) 琵琶湖

 久しぶりに娘とツーリングに出かけました。娘のマシンはドラッグスター1100です。目的地ははじめは奥矢作方面を考えていました。しかし,アメリカンには山間部のタイトなコーナーは厳しかろう,ということで琵琶湖に変更しました。
 朝10時前に娘の家に行きました。もう玄関先で準備万端,ドラッグスターをスタンバイさせてわたしに手を振ってくれました。青いスタジオジャンパーがよく似合っていました。 近くのガソリンスタンドで給油をして出発です。名古屋南ICから伊勢湾岸道路に入りました。数ある高速道路の中でも,伊勢湾岸の景色はナンバーワンだと思います。名港トリトンの巨大な橋脚の中を走りながら眼下にはNAGOTYAPORTの美しい風景をとらえることができます。

 後ろからドラッグスターを追いかけながら,写真撮影にチャレンジしました。左手でシャッターを押さなければならないので(バイクは右手でアクセルスロットを握ります),ちょっとした工夫をしました。天地を逆に撮ったのです。適当に何枚かシャッターを押しました。天地の解消と多少の傾きなどは,後でパソコンの処理で何とでもなります。ただ,100㎞/h近くでの走行中です。緊張感は相当なものがありました。 湾岸長島付近の景色にも捨てがたいものがあります。満々と流れる木曽川を手前に,遠景で見る遊園地は,どこかしら未来都市や宇宙都市を連想させます。ここでも「逆天地」の写真撮影に挑戦してみました。 

 後ろから走るドラッグスターは大きく揺ったり見えます。横幅があるからでしょうか,CB1300に乗っている自分がなんだか小さく感じられてしまいます。
 最初の休憩は御在所SAでした。駐輪場にはバイクが10台近く,ハーレーやハヤブサなど大型バイクが並んでいました。 ここから亀山JCまで,およそ20㎞の渋滞でした。草津ICまで100分という表示が出ていましたが,わたしたち2人は路肩などをすり抜け大幅に時間短縮をしました。違反行為などでびくびくしながら,そして,行儀よく並んでいらっしゃる四輪のみなさんに申し訳ないと思いながら,気をつけて走行しました。

 新名神に入ると渋滞はありません。快調に飛ばしていましたが,とつぜんトラブルが発生,ドラッグスターのエンジンが止まってしまったのです。路肩に寄せてトラブル対策,とりあえずアイドル回転を上げてみました。再スタート,何とか大津SAまでたどりつきました。(その後は同じトラブルに見舞われることはなかったので,結果的に対処が功を奏したのでしょうか)
 大津SAからは琵琶湖が見えます。湖面が全体的に緑っぽい色をしていたのはなぜだったのでしょうか。

 それからが本日のメインコース,琵琶湖湖西の湖岸道路です。琵琶湖はぐるっと一周湖岸道路が充実しています。自転車で周るマニアの人も多いと聞きます。東側の道路も風光明媚なのですが,西側に比べて賑やかなところがわたしにとっては減点対象です。その点西側の湖岸道路や国道161号線は自然をたっぷり味わうことができます。

 中でも今回走った「安曇川今津線」は最高でした。巨大な琵琶湖を自分のふところに感じながら走ることができます。湖岸に出て眼前にひろがる湖を大海原のように感じることもできました。波が海岸のように打ち寄せるのはとても湖とは思えませんでした。

 海津大崎周辺もいい雰囲気が味わえました。大浦から「奥琵琶湖パークウェイ」経由で湖東に回る計画でしたが,パークウェイは崩土で通行止めでした。

 湖東も素敵な景色がひろがります。さざなみ街道に入り,道の駅「湖北みずどりステーション」で休憩しました。

ここの湖岸からは対岸方向に太陽が沈みかけるタイミングでした。夕日にはまだ間がありましたが,逆光ながらもなかなかいい雰囲気の景色を見ることができました。サンロードが湖面を走り,その周りがきらきら光っていました。

 帰路は長浜ICから北陸自動車道に入り,名神を経て,新しく開通した名二環で有松ICまで走りました。名二環は旧「東名阪」,ここだけは一律料金ですので入るときに料金を支払います。名古屋ICの料金所で長浜ICからの料金と名二環の料金を一括して支払い,そのまま名二環に入っていくのです。このシステムをはじめて理解しました。わたしのバイクはETCを車載していませんので,料金所でストップしておじさんに直接払いました。 もしもETCを車載していたらノンストップ感覚で通過し,ほぼ自然な感覚で名二環に入っていけます。名二環出口の有松ICには料金所はありませんので,名古屋ICで名二環の料金も合わせてとられたことを理解できないかもしれません。
 有松ICからは国道1号線で一路豊明市へ,家に着いたのは8時ちょっと前でした。走行距離は約360キロメートル,久しぶりにめいっぱいのツーリングでした。