8月13日(日)

民宿きんしょう 安芸郡安田町
民宿きんしょう 安芸郡安田町

神峰寺の名水 

 あそこの水がおいしい,と聞いていた。名水らしい。竜の口から流れ出ている水があった。 一口二口飲んでみる。「おいしい。」・・・・・・。 きつい山道を登ってきたから,おいしく感じられるだけかもしれないが。 また二口三口と口に含んだ。やっぱりおいしい。 
 そのときいやな予感が。いや,はじめから横にトイレがあることにちっちゃな不安を抱いていた。 その予感は数分後に的中した。納経所横ちゃんとした”名水”があったのだ。 ちゃんと柄杓もおいてあった。 
 さっきの,竜の口から,手ですくって飲んだ水は,トイレの手洗いの水。 何でそんなもん竜の口にするんだ。だから,間違えちゃったじゃないか。 ずいぶん飲んじゃったじゃないか。でも,あれも元は”名水”なんだよな。 根拠はないけれど,そう思うことにした。もちろん本当の”名水”をその何倍か飲んだことは言うまでもない。 

27番「神峯寺」 安芸郡安田町
27番「神峯寺」 安芸郡安田町

 

まめとテーピング 

 まめにテーピングはよくない。右足小指にしたテーピングを取った。 テープが干渉してよけいに痛い。やり方が悪いのかもしれないが,私の足には合わなかった。 まめは針で水を抜く。そして消毒薬をつけておく。これがいちばん。 
 初めて針を使ったのは住吉荘の宿。洗濯,入浴後部屋でどきどきしながら針を刺した。 ふたつ穴をあけると,ぷくぅっと水が玉になって出てきた。 それをガーゼで拭き取ってイソジン消毒薬をつけた。 そのときはそれでよかったのかどうかわからなかったが,翌朝嘘のように痛みは消えて歩行がすっかり楽になった。 その時は最高にうれしかった。 

神峯寺から
神峯寺から

 

100回まわった。 

 ファミレスでざるそば定食を食べて,5分ほど歩いたらおいしそうなラーメン店があった。 わかってたらここでラーメンを食べたのに。 先がわからないのでこうなるのはやむを得ないが,おいしいラーメンが食べたくなってしまった。 ただ,以前のようにビールはあんまりほしくない。ビールよりかき氷ほしい。 
 田野駅前の道の駅でかき氷を食べた。おいしかった。 向かいにいた2人の若い女の子もかわいかった。が,ゴミをそのままにして立ち去っていったのには幻滅。 
 私は100回まわりました,という年配の女性が, 「歩いているんですか。偉いですねぇ。」と話しかけてきてくれた。 100回の方がすごいと思った。 
 穴内付近でリポビタンDの接待を受けた。 反対車線にわざわざ車を止めて,下りてきて渡してくれた。たいへんありがたいと思った。 しかもリポビタンはしっかり冷えていた。納札が出せなかった。 
 
バイクとへんろ
 

 芸西村に入ったところでパラパラ雨が降ってきた。 東屋で休憩していたら,バイク2台が東屋に入ってきた。 ちょっと強引だな,と思ったが,荷物がぬれるのがいやなんだろう。 気持ちがわからないではない。バリオスと名前のわからないトラッカーだった。 
 歩いていると何台もバイクに追い越される。 バイクでへんろをしている人もたくさんいるようである。 菅笠をヘッドライトにつけて走っていった3台にも出会った。 XJR400に乗った若者にも追い越された。大型バイクもたくさん見た。 
 この海岸線をCBで走ったら気持ちがいいだろうな。 
 
去年会ったおへんろさん
 

 去年23番で出会った,大阪から来たおじさんにまた出会った。 住吉荘でいっしょになったのだが,最初に見たのは安芸市役所付近を歩いているときだった。 お互いに区切りをしている人が,1年後会うという偶然にちょっと感動した。 来年また出会ったら,もうどうしよう。 
 今年もこのおじさんは,朝食なしの早立ちで出て行った。