10月12日(月) 茶臼山・面ノ木風力発電所

 朝5時に出発。まだ10月とはいえ早朝はかなり冷えた。最大の選択ミスは,グローブ。まだまだ夏用で事足りるだろうと踏んだのだが,それは大間違い。国道153号線を北上するにつれ,標高も緩やかだが上がっていく。勘八峡あたりの電光掲示は8℃。出がけに一瞬迷ったんだが,冬用のグローブにしなかったことを後悔した。体もまだ30分程度しか走っていないのに,冷え切ってしまった。

 途中西中金のコンビニで体を温めるために休憩。まだ,40分しか乗っていなかった。でも,このコンビニでインナーグローブとネックウォーマーを調達。この2アイテムは大いに助かった。

 茶臼山高原道路はほぼ独占状態。さすがに午前7時に行楽に向かう家族はいない。ワンボックスの軽自動車2台とすれ違っただけ。あれはもちろん営業車である。

 ワインディングロード独占という幸せは早朝ツーリングのもっとも大きな恩恵である。

 茶臼湖がこんなにきれいにあったのは初めてかもしれない。小さな湖だが何とも言えない落ち着いた雰囲気を持っている。人里から切り離された静的な落ち着きを感じさせるのである,いつも。今日は今日で,青空がよく似合っていた。

 茶臼山の高原道路の途中のインターチェンジ「面ノ木」に風力発電所があった。ゆっくりと大きなプロペラが回る風景は堂々たるものだが,意外にも騒音問題を各地の風車は引き起こしているらしい。ここは民家はないのでそういう問題からは関係ないのかもしれない。

 ちょっとした山頂に出ると,まわりが眺望できた。少し雲が出てきて,あまり遠くの景色は栄えなかったが,広々として気持ちがいい。ここも人がほとんどいなかった。

 ところがこの後たいへんなトラブルが・・・。

 写真のバイクを手前側にターンさせようとしたところ,前方の下りにずるずる・・・と。あわやそのまま下へという寸前のところで引き止めた。何とか引き止めたが止まっただけで,ちょっと前下がりになってしまったバイクは,後ろへ押しても動かない。手をゆるめれば前へずるずる,もうちょっとでも前にいってしまったらお手上げ,というところで絶体絶命。

 とにかく頑張るしかないので,腰を落とし転びそうになりながら,転んでしまったら終わりだと叱咤激励しながら何とかバックさせることに成功した。そして身長にUターン。成功したときには“神”に感謝しながら深呼吸。世界一幸せな気分になった。

 教訓「止めるときには前方に注意しよう。」

 この後,国道257号線,473号線,301号線,153号線,県道57号線と乗り継いで12時前には我が家にたどり着いた。