8月15日(月)

18番「恩山寺」小松島市田野町
18番「恩山寺」小松島市田野町

接待その2 

 みょうざい旅館から18番「恩山寺」までも長かった。 みょうざいのおかみは「3時間」と言っていたが,たっぷり4時間かかった。 体調も悪くなかったし,結構早歩きをしたので4時間分の距離はあったんだろう。 長時間歩いていると, 
「そろそろ休憩しようかなぁ」と思う。 でも,もうちょっと歩こうかなぁ,とも思う。そういう気持ちのシーソーゲームをしながら歩く。 休もう,と思ってもその前を通り過ぎたり,ふと立ち止まって腰をおろしてしまったりする。 そんなのは全く行き当たりばったりである。 
 そんなふうにして休んだコンビニの前に座っていたときに, 「冷たいものでもどうぞ。」とおばさんからお布施を受けた。 こういうのが“縁”なのだろう。 もし,そこで休まなかったら,もし,もっと前で休んでいたら,もし先の赤信号でつかまっていなかったら,…などなど,さまざまな条件が重なって今がある。 それが“縁”というものかもしれないなぁ,と考えてしまった。 

19番「立江寺」小松島市立江町
19番「立江寺」小松島市立江町

 

雨,お大師様ごめんなさい。 

 18番についたとたんに黒雲が満点に広がり,にわかに雨が降ってきた。 それも,今までそんな兆しが全くなかったのに,激しく降ってきた。 ちょうど18番についたときだったので,運はたいへんよかっただが,大師堂で雨宿りをさせてもらうことにした。 ついでに昼食をと,パンと少しばかりの菓子を食べた。 
 ところがここで図らずも尿意が……。トイレに行こうにも下の駐車場。 しかも激しく雨が降っている。南無八幡,あたりを見回せば人はいない。 南無大師,ご勘弁を,と心で唱えながら大師堂から放尿してしまった。 している最中に人が来ないように,とお祈りしながら。・・・・・・だれも来なかったからお祈りが通じたんだろうか。 
 ここで2人の若者と熟年の女性へんろに会った。どちらも珍しいへんろである。前者は2人という点で,後者は熟年の女性という点で。 

金子やから鶴林寺へ
金子やから鶴林寺へ

 

「金子や」と管直人 

 20番のふもとの「金子や」。 今回のへんろでいちばんのはずれ宿だった。 案内,サービスは全くない。 初めて部屋に行くときも, 
「3階の萩の間です。」と言われただけで,自分ひとりで行く。 
 そんな宿は初めてだった。部屋に入ったら湯飲みもポットもない。 テレビはかろうじてあったが,部屋は狭く古びていた。 洗濯機だけは現代的(?)でコインランドリー式で,1回200円だった。 (他の多くの旅館は無料である。)それでもって,素泊まり5000円は高すぎる。 民主党の管直人もここに泊まったようだが,同じ部屋,同じ待遇,同じ料金だったと思いたい。