1月12日(日)チベット仏教寺院「強巴林」

笠寺観音
笠寺観音

 

尾張四観音巡り

 

 尾張四観音巡りをしてきました。四観音は,徳川家康が名古屋城の築城に際し,城から見て鬼門の方角にある4つの寺を鎮護として定めたとされます。四観音を,笠寺観音,荒子観音・甚目寺観音・龍泉寺観音の順に回りました。途中で,名古屋地区観音霊場の雄ともいうべき大須観音にも行きました。 
 大須観音は名古屋の中心,さすがに多くの人で賑わっていました。浅田真央さんや村上佳菜子さんが練習の本拠地とした大須スケートリンクの隣にあります。古くは伊藤みどりさんも大須で育った人だったと思います。フィギュアスケートの聖地でもありますね。 

甚目寺観音
甚目寺観音

 大須観音より賑わっていたのが甚目寺観音でした。境内は出店がつならり,人出で埋め尽くされていました。CBCテレビの撮影クルーも見かけましたが,特別な日だったのでしょうか。ぞうめし屋という出店を撮影していました。弁当が話題になっているようでしたが,わたしは初耳でした。 
 厄払いに訪れた人が内陣に入り,ご祈祷を受けていました。わたしは午年ですので今年は厄年のようですが,厄年という考え方がわたしにはいまいちピンときません。もっとも,四観音についてもさほど強い信仰があるわけではありません。観音様は大好きですが,・・・・・・。 

 

名古屋城

 

 四観音の中心となる名古屋城にも寄りました。中には入りませんでしたが,西側のお堀からきれいな名古屋城が見えました。 

強巴林

 

 四観音最後に訪れたのが竜泉寺観音です。その近くに,チベット仏教寺院があるのを最近知りました。実は,今日のお寺巡りのいちばんの目的がここでした。チベット仏教寺院,チャンバリン(強巴林)です。 

 チャンバリンは外観が中国系仏教寺院とはまったく違っています。赤・青・緑の原色で飾られた極彩色の寺院,内陣も派手できらびやかでした。日本のお寺を仏教そのものだと思い込んでいる日本人(もちろんわたしもそうですが)にとっては,受け入れがたいものもありますが,魅力も大いに感じます。 
 案内人というおじさんが,日本に根付いてしまった仏教が実は正統な仏教ではないということを力説してくれました。中国を経由した仏教は,道教・儒教にカスタマイズされた仏教であり,釈迦の思想を歪めてしまった,ということです。その証拠に,日本の仏教寺院にはどこも釈迦を中心に祀っていない,といいます。 
「お釈迦樣を中心において祀っているのはここだけです」 
 案内人のおじさんはそう言いました。 
「白鵬や日馬富士も名古屋場所の時にここにお祈りに,代理人を立ててきましたよ」 
 本人が来ると混乱するから,代理人だそうですが,ちょっと手前味噌のような気もしました。 
「日本唯一! チベット仏教寺院」という看板がありましたが,本当のところはどの程度のものなんでしょうか。 

 

チベット料理「トゥクパ」

 境内前にあった「チベットカフェ パルコル」というお店で昼食をとりました。チベット料理店です。食べたのは”トゥクパ”という雑炊のような吸い物です。それにご飯を付けて,650円でした。野菜を煮込んだ料理でお値打ちでした。カボチャやイモ(何イモだったかしら)が硬めに煮込んであり,たいへんおいしい料理でした。スパイスもきいていて,その味がわたしの口にどんぴしゃっと合いました。 

 

知立弘法

 

 強巴林は守山区小幡付近,そこからは名二環で有松インターまでひとっ走り,およそ20分で,300円の道のりでした。そして,知立市へ。 
 知立市では,知立弘法で有名な遍照院に行きました。ここでは,厄除けでしょうか,よく分かりませんが,ご祈祷を受けていた人がいて,その読経を聞くことができました。その読経の力強いのに少なからず感銘を受けました。