9月21日(土)徳山ダム・冠峠

ハイウェイオアシス川島PAのでっかいたこ焼き
ハイウェイオアシス川島PAのでっかいたこ焼き

 国道417号線で徳山ダムへ行きました。今日のツーリングは娘のドラッグスターとデュエットでした。 

 今日はほとんど無風,徳山この湖面はほとんど波がありませんでした。湖面を隔てた遠くの景色もくっきり見えます。空の青と雲の白,木々の緑が鮮やかな風景画を生み出していました。加えて鏡面状態の湖面が木々や空の雲を写し出す様は,巧に構成された自然の美しさを感じさせられます。 

 417号線は徳山ダムの管理区域まではすばらしく整備された快適道路です。立派な道路,橋,そしてトンネルが自然100%の山間部を縫うように走っています。ところがダム管理区域を越えると一気にほとんど整備されていない凸凹の隘路になってしまいます。快適なのはそこまで,そして実用性があるのもそこまでです。だから,この道路を実用的に利用している車はほとんど0%に近いのではないかと思われます。 

 管理区域から先は林道という区分になります。冠峠という1000m余の峠を越えて岐阜県から福井県に至ります。林道という名の通り,狭路にして悪路です。かろうじて全線舗装はされていますが,アスファルトがうねっていたり切れていたりします。しかも,今日は先日の台風の影響か,おびただしい落石が路面に落ちていました。バイクにとって落石や砂かぶりは大敵です。バランスを崩して転倒という悲劇はちょっとした衝撃で起きてしまいます。 
 さらにこの峠道のスリルを演出しているのは,ガードレールのない細道です。タイヤの50cm右は谷底,十分すぎるほど注意していますが,吸い込まれていきそうになります。 

 峠は岐阜県と福井県の県境です。ここまで車で来て冠山に登る登山客が何人かいました。 
「冠山山頂までは1時間ぐらいです」 
 40代の夫婦とおぼしき二人が教えてくれました。烏帽子をかぶったような形の頂上が見えています。30分ぐらいなら挑戦してもいいかな,と思いましたが,あきらめました。今日はよく晴れていて風もほとんどありません。登山には最適でしょう。峠道に私たちがいた短い時間でも何人かの登山客が山頂を目指して歩いていきました。 

 峠でよくしゃべる愉快なおじさんに出会いました。 
「すごいね,この大きなバイク。わたしも若いころ乗りたくてね。乗れなかったけど,見るのは好きだからよく見に行くんだよ。・・・」 
 立て板に水というのでしょうか,そんな風に次から次に口から言葉が出てきます。10言に一言ぐらい口を挟んで、おじさんに質問しますが,わたしの質問はてんで耳に入りません。一方的にしゃべって,慌ただしく福井県側に降りていきました。わたしの言うことはあんまり聞いてくれませんでしたが,憎めない愉快なおじさんでした。 
 福井県側の下りも狭路悪路,そして落石いっぱいのスリル満点の道でした。林道部分の先,国道417号線に入るとまた一転,快適なワインディングロードになります。右へ左へ気持ちよく倒しながら走りました。 
 国道417号線の峠越えルートは,いいも悪いもいろんなシチュエーションを体験できるルートです。 

 帰路は国道8号線で敦賀まで走り,北陸自動車道に入り,三好ICまで高速で帰って来ました。 

 娘がETCカードを忘れて,結局通常料金で高速道路を利用しなければなりませんでした。わたしはETC利用です。その差額データは, 
 名二環鳴海ICから岐阜各務原ICまで,わたしは600円,娘は1,650円 
 敦賀ICから三好ICまで,わたしは1,400円,娘は2,800円 
 合計すると,ETC利用の場合は2,000円で,通常料金は4,450円となります。こんなに大きな差別があるとは思いませんでした。 
  
 本日の走行距離は383.3km,消費ガソリンは18.44Lでした。燃費は約20.8km/Lです。高速で長距離移動しましたから燃費が大きく伸びました。