8月11日(金)

青年大師像 室戸市
青年大師像 室戸市

ロッジおざき 

 しゃれた感じの民宿。 だから,”ロッジ”。昔へんろ宿だったのを,サーファー向けに改装した,というところか。 一般的に,へんろ宿(民宿)は一部屋が広い。 多人数や相部屋にも対応できるように作られているからだろう。 民宿きんしょうの部屋は10畳もあった。 民宿うらしまは8畳。対して,ロッジおざきは小部屋。 しかも,民宿ではありえないルームキーがついていた。(これも現代の若者向けなんだろう。) 
 ただ,対応は親切できわめて”へんろ宿”的だった。 特に娘さんがいろいろと世話をやいてくれて,助かった。 しかも,美人。始めは厨房の若い男性がてっきりご主人だと思っていた。 彼の「妹が,…。」発言までは。 
 朝は凍らせたペットボトル2本とおにぎり,バナナ,ミカンを持たせてくれた。

室戸岬
室戸岬

 

簡易郵便局 

 室戸市三津で簡易郵便局に入った。局長が一人。 
「キャッシュカードは利用できますか。」 
「できますよ。……。おいっ!」奥に向かって呼ぶと,奥さんらしき局員が出てきて,てきぱきと処理し始めた。 
「これに金額と住所・電話番号を書いてください。」 出金伝票を出された。記入し,提出すると 
「暗証番号を押してください。」電卓の兄貴分のようなものを渡された。 入力してOK。 
 人力ATMといったところですね。

最御崎寺から
最御崎寺から

 

たった800m 

 最御崎寺,登山口から800m。 それがとんでもなくきつかった。たった800とはいえ,きわめて急。 1段1段高い階段が延々と続く。どこまでも終わらないような気がした。 
 納経を終えて食べたおにぎりがおいしかった。 ”ロッジおざき”に感謝!月並みだが,苦あれば楽あり。 下山するときに見た太平洋は絶景だった。 
 
かき氷と接待
 

 25番津照寺を終えて3人でかき氷を食べた。 若いA君と丸坊主のSさん。二人はメロン,私はイチゴシロップをかけてもらった。 おいしかった。普段はこんなものちっとも食べたいとは思わないのに。 この二人とはロッジおざきでいっしょだったのだが,この時初めて親しくなった。 
 二人は店を出るとき納め札を店の人に渡していたが,私はそれがすんなりできなかった。 
S「接待を受けたら納め札を出すんだよ。1番でね,接待を受けて納め札を出さなかった人がいて,叱られていたよ。 ”接待を受けたら納め札を渡すもんだよ,いい年をして,そんなこともわからんのか。”ってね。」 若いA君に向かって言っていたのだが,私は居心地が悪かった。 
 さっと書いて渡すのが,意外に難しい。 書く前にどこにあるのか探して引っ張り出すのも手間である。 ぐずぐずしている間,接待をしてくれた人を待たせることになる。それも心苦しい。 
 
民宿浦島と相部屋
 

 A君とSさんは「今日の宿がとれない。」と言う。 私は「民宿うらしま」がとれていた。とれなかったら野宿だね, というのりだったが,「よかったら相部屋でどうですか?」と言ってあげればと思ったが言い出せなかった。 
 結局「うらしま」のところで手を振って別れたが,心に重いものを残してしまった。 「うらしま」の部屋に入って見たら,8畳もあった。 こんなに広い部屋だったのなら,相部屋でもよかったと思わざるをえない。 さらに心のおもりが重くなった。