キルトヤム,ヌグトフル
突然雨が降ってきたとき,Kさんは合羽を持っていなかったのでずぶ濡れになってしまいました。はじめは強気でしたが我慢にも限界があります。途中で合羽を買って着込み,本降り雨の対策を万端整えました。
ところが,Kさんが合羽を着たとたん雨が止んでしまいました。これを「キルトヤム現象」と言います。
しばらく走っていたらまた雨が降ってきました。そしてみるみるうちに雨は大粒になり合羽を着てなかったのでみんな濡れてしまいました。もちろんTさんもキ
ルトヤムのあとですから合羽は先ほど脱ぎました。Tさんは再びずぶ濡れになってしまいました。この現象は「ヌグトフル現象」と言います。
Kさんは急遽路肩にバイクを止めて合羽を着込みました。ほかの6人はすぐ止むだろうとそのまま走り続けました。合羽を着たのはKさんだけです。
予想どおりいきなり雨が止み晴れ間が出て来ました。そこへいま合羽を着込んだKさんのバイクがやってきました。合羽は濡れていません。なかのTシャツがしっかり濡れていました。
これは「キルトヤム」です。
道の駅九頭竜には恐竜がいました
アユとイワナの塩焼き,両方とも400円でした。ところが見た目には明らかにアユのほうが大きい。
「イワナは(はら)ワタが取ってあるからね」焼いているおじさんがそう説明してくれました。
でもわたしは大きさに惹かれ,アユを買ってしまいました。後悔はしていません。はらわたも全部食べました。
「ワタの苦いところがいいんだ」
あえて主張はしませんでしたが,自分ではそう思っています。大きいつづらと小さいつづら,どちらかを選べと言われ
たら,わたしは大きいつづらを選んでしまいます。
九頭竜湖駅
水を買いに駅舎の方に行ったら電車(といってもディーゼルのワンマンカー)が止まっていけました。
「ここで電車が見られるのは珍しいんだよ。2時間に1本ぐらいしか走ってないんだから」
いっしょにいったツーリング仲間が教えてくれました。写真を撮っている人が何人かいました。
盲腸線の駅には風情があります。
押しがけプロジェクト
プロジェクトの陣容を発表します。
・ 押しがけ主任 1名 押す
・ 運転 1名 バイクの操作をする
・ 補助活動 3名 声援する
・ 記録 2名 写真・動画撮影する
押しがけ主任はいちばん若いM君が担当です。パワフルな仕事が出来ます。運転はプロジェクト発足の原因をつくった粗忽者のMさんが担います。わたしが写真撮影,Iさんが動画を撮りました。残りの3人が力の限り声援を送り,プロジェ
クト成功の原動力となります。
左下の写真がプロジェクト実行時の貴重な写真です。7人のチームワークの成果でしょう。短時間でプロジェクトは成功しました。
一乗谷朝倉氏遺跡
山の中の閑静な場所にあるため賑わいのある観光地ではありません。しかし,そのわりにきちんと整備されていて,室町・戦国時代の雰囲気をじっくり味わうことのできる素晴らしい施設です。
テーマパークというジャンルに入るのでしょうが,他のテーマパークのような猥雑さは一切ありません。
コスプレイヤー
忍者の格好をした女性が2人いました。塀に寄りかかったり,道の真ん中に立ったり,いろいろなポーズをつけて写真を撮っていました。
ひとりは鶯色の忍者服,もうひとりは南蛮風の黒いコスチュームでした。絵にはなりますが,忍者があんな目立つ格好をしていたらそれだけでアウトでしょう。
復原と復元
復元・・・推測に基づく場合
文化財(建造物)の分野で、失われ
た建物を当時のように再現すること
(例)吉野ヶ里遺跡の住居
復原・・・根拠が確かな場合
改修等で形が変わっていたものを当
初の姿に戻すこと
(例)東京駅
ここ,一乗谷の遺跡は「復原街並」とされています。朝倉氏城館の唐門は立派に復原されていました。ただ,なかの城館(朝倉氏の館)そのものは発掘だけの状態でした。
わたしたちの隣で説明していた人が,「湯殿跡庭園を岡本太郎さんが訪れたときに,こんな素晴らしい庭園は見たことがないと言われた」
と解説していました。でも,わたしが見たところ雑駁な岩が並んでいるだけで何がどうなっているのか皆目分かりませんでした。
越前海岸
越前海岸まででて国道305号線を走りました。海岸景色が思う存分味わえる国道です。信号もほとんどなくストレスなく走れます。
ただ残念だったのは「道の駅越前」です。越前海岸に面しているのに施設に入ってしまうと海岸がほとんど見えません。ベランダに出ても,下の施設の屋上が張り出していてが海岸の風景をじゃまします。せっかくの景色を台なしにするような施設をどうして建ててしまったのか理解に苦しみました。
さしみ定食と海の幸どんぶり
ふたつは同じ値段でした。さしみ定食は三段重,海の幸どんぶりはどんぶりひとつです。
三段重の二段目に何が入っているのか分かりませんでしたが,分からないものに期待する心理も働き,わたしはさしみ定食にしました。ところが他の6人はみんな海の幸どんぶりでした。
小さいつづらを選んでおけばよかった,と2回目の後悔をしました。三段重の二段目はかさ上げ重でした。
7台で記念撮影
海岸道路も終点,もうすぐ敦賀ICというところで海岸に寄って記念撮影をしました。 逆光になってしまい海がきれいに映りませんでしたが,7台のバイクそろい踏みは何とか撮れました。