県道1号線
県道1号線は,静岡県浜松市の佐久間町から,天竜川沿いに北上し長野県飯田市の天竜峡に至ります。途中で愛知県に入るので3県にまたがる県道です。したがって,はじめは静岡県道1号線だったのが愛知県道1号線になり最後は長野県道1号線になります。一本の道でずっと繋がっていますが,県名だけが変わっていきます。
10年近く前にこの県道を長野県から南下したことがありました。今回は静岡県から北上してみようと思いました。
原田橋河川敷仮設道路
ここで写真を撮っていて叱られました。
「そこの,バイクの人〜!」
声がしたほうを向くと,制服を着たおじさんがこっちに向かって走りながら叫んでいました。いっしゅん間をおいて自分のことだと気づきました。
「向こうで待ってるから・・・,早く行って」
仮設道路は一方通行でした。その真ん中で止まってしまったからおじさんたちはビックリしたのでしょう。
あわてて抜け出すと,反対側でクルマが数台待機していました。申しわけないことをしました。
原田橋は2015年の1月に土砂崩れで崩落して以降通行止めになっていましたが,最近やっと仮設道路が整備されてバイクも通行できるようになりました。
県道1号崩落のため通行止め
愛知県と長野県の県境で崩土のため通行止めでした。早くも計画倒れ,変更を余儀なくされました。
富山村までは通行できると案内にあったので,目的地をかつての日本最小村に変更しました。
佐久間ダムから愛知県道
佐久間ダム付近はトンネルばかりです。しかも素堀りの狭い(でも長い)トンネルで暗く,路面が濡れています。たいへん緊張しました。大型トラックが対抗してきたときは止まってすれ違うのが
やっとでした。
県道1号は路面が荒れているうえに,落石,落木,落葉があちこちにあり緊張を強いられました。ツーリングを楽しむゆとりはありません。10年前に南下したときの印象とまったく違っていました。気持ちよく走れたのはもっと北の方,つまり長野県から愛知県にかけての1号線だったかもしれません。
子鹿を追走
前方左手に顔を出した子鹿,バンビという愛称がぴったりするかわいらしい子鹿でした。
ビックリした子鹿(わたしもビックリしました)は逃げようとわたしの前を全速力で駆け出しました。横に逸れればよかったのですが,間の悪いことにトンネルの突入してしまいました。100mほどのトンネルでした。子鹿のスピードに合わせて減速し,しばらく子鹿に着いていきました。子鹿のほうは生きた心地がしなかったでしょう。
ようこそミニ村,ふるさととみやま
旧富山村(現新城市)は愛知県の最東端に位置するかつての日本最小村です。東は静岡県北は長野県に接しています。天竜川沿いにできた小さな集落です。はじめて行きました。
平地がほとんどありません。民家や各種施設は山肌に沿って建てられています。そのいちばん上にあったのが小中学校(写真左上)です。狭い道をのぼって行ってみました。ところが,学校まではバイクで行けませんでした。真下までは行けるのですがそこからは車道がありません。狭い歩道と階段を上って(写真左下)やっと学校に行き着きました。
大きな荷物などはどうするのだろうと疑問に思いながら降りていくとケーブルにつながれたゴンドラを発見しました(写真右下)。バイクを止めた駐車場のすぐ近くにありました。
県道426号線
富山と豊根(国道151号線)をつないでいるのが県道426号線です。こっちは県道1号と違って快適に走れました。富山地区と他地区をつなぐ実用道路として整備されているのだと思います。
右の写真は狭い峠道ですが,ほとんどの区間はセンターラインが整備された広い道路です。そこそこスピードを出してワインディングを楽しむことができました。
肉どんぶりに一味唐辛子?
国道151号線に出たところに道の駅「グ
リーポート宮嶋」があります。レストランがあったのでここでちょっと遅い昼食にすることにしました。注文したのは「肉どんぶり」です。
おいしくいただきました。が,いまでも ? なのは一味唐辛子がついてきたことです。スタッフの女性が持ってきたお盆には,肉どんぶりと味噌汁とお新香,それに一味唐辛子の小瓶が載っていました。
はて? この一味唐辛子,何にかけたらいいのだろう? 選択肢は肉どんぶり,味噌汁,お新香の3つしかありません。迷いに迷って,お新香にかけてみました。
どうも違っているような気がします。スタッフの女性が肉どんぶりと肉うどんを間違えたのではないかという気もしています。
せっかくここまで来たから茶臼山へ
何度も行った茶臼山ですが,近くまで来たので行きました。道の駅から国道を北上してすぐに茶臼山に駆け上がる県道(506号線)があります。
茶臼山は下界と比べてひときわ涼しい。まさに別天地です。旧富山村が愛知県のチベットなら,茶臼山はヒマラヤでしょう。
足助を通らずに稲武から豊田市街へ
国道153号線を南下,伊勢神トンネルを越えて間もなくのところで右折して県
道357号線に入ります。「→枝下」の案内が出ています。そのまま直進するように県道33号線を進み,矢作川を越えたところで左折します。県道11号線に入り,平戸橋まで行きます。
クルマが少なく信号もほとんどありません。山間部の空気を吸いながら,また後半は矢作川沿いの景色を見ながらゆったりとした気持ちで走れます。